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金沢外環状道路海側幹線 今町JCT~駅西I.C間の本線建設計画が事業化!

建設が進む、金沢外環状道路海側幹線ですが、今町JCT~福久インター間の本線(延長3.2km)及び、大河端インター~駅西インター(仮称)の建設が、国土交通省の新規事業に採択されました!

これにより、完成すれば能登・津幡・富山(小矢部)方面から石川県庁エリア(鞍月)まで、信号がなくノンストップで行き来できるようになります!

金沢外環状道路 海側幹線の概要

金沢外環状道路海側幹線は、金沢市今町から白山市乾町に至る全長18.5kmの道路です。金沢外環状道路山側幹線(通称:山側環状)とともに金沢都市圏の骨格を形成し、交通の円滑化を図る極めて重要な幹線道路となります。

山側環状は2005年に全線開通し、現在、山側環状を構成する、金沢東部環状道路の4車線化工事が進められており、さらなる交通の円滑化を目指しています。

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道路事業(外環状道路)金沢外環状道路  海側幹線-石川県 より引用)

海側幹線は側道と本線から構成されます。

2020年5月現在の海側幹線建設・開通状況
本線開通済み区間無し
大河端I.C~福久南交差点区間が建設中
側道国道8号乾東交差点~大河端交差点が開通済み
(側道は100%開通済)

本線はまだ開通した区間がなく、大河端インターから福久南交差点区間が建設中です。

新規事業化された区間の概要

今回、新規事業化された区間の概要を見ていきます。

以下の2区間が国土交通省より新規事業として採択されました。それぞれの概要について見ていきましょう。

  • 今町~福久地区(延長3.2km)
  • 大河端~鞍月地区(延長2.4km)

今町~福久地区

今町~福久地区の工区は主に国道8号線の今町JCT~福久交差点区間、そして、海側幹線の建設中区間(千木I.C)に至る道路です。

現在は国道8号線として郊外ならではのロードサイド店が軒を連ねるエリアとなっています。

計画では、道路が大幅に拡幅され、図のように現在の国道8号線として使用されているスペースが高架化され、拡幅スペースに側道(信号が設けられる平面道路)が設けられます。

今町JCT~福久区間については本線部が4車線、側道が4車線の8車線化が計画されており、福久エリアで起こっている渋滞はおおむね緩和されそうです。

イメージ的にはこのようになります。赤色が本線、オレンジ色が側道となります。本線は福久交差点付近で国道8号線から離脱し、海側幹線方面へ高架橋が設けられます。

断面図はこのようになります。赤で示してある部分が本線部分となります。

津幡方面から見ていくと、八田南森本線をオーバーパスする橋梁が増設されるほか、しばらく側道と同じ高さで並行し、イオン金沢店よりやや津幡側から高架橋となります。高架橋になる手前には福久インター[津幡側]が設けられます。

本線は高架となったまま、福久交差点を横切る全長410mの橋梁を渡り、千木I.C方面・石川県庁方面へ合流していくイメージです。

これにより、富山方面からの車は信号に引っかかることなく県庁方面へと向かうことができることになります。

大河端~鞍月地区

大河端~鞍月地区の工区は主に大河端インター~50m道路に設けられる駅西インター区間に至る道路です。

現在、国道8号線福久交差点付近から大河端町まで海側幹線が建設中です。

この先、広大な中央分離帯のような区間が白山市まで続くわけですが、ここに本線部分が建設されます。

計画では、側道と側道の間に道路が建設されます。

イメージ的にはこのようになります。赤色が本線、オレンジ色が側道となります。本線は浅野川を越えそのまま、石川県庁方面へと向かいます。

オレンジ部分の側道はすでに供用済みですね。

断面図はこのようになります。赤で示してある部分が本線部分となります。

津幡方面から見ていくと、浅野川を越えると大河端インターが見えてきます。そのまま本線を進むと、地上13mあたりの位置を走行し、50m道路の駅西インターが見えてくることとなります。

今回採択された部分は駅西インターが起点であり終点となります。

更に計画では駅西インターから金石インター、専光寺インター、安原インター、横江インター、旭インターを経由し乾JCTまで延伸する計画ですが、実現するのはもっと先の話となりますね。

気になるのは、計画(赤線)では50m道路を超えてから本線が下っています。つまり、アピタタウン金沢ベイ辺りに暫定的な仮設スロープが設けられるのでしょうかね?

工期は?

工期については未定です。予算次第ですが、今までの海側幹線の工事は石川県や金沢市が整備した市道や県道なのに対し、本線工事は国が国道として整備するものなので、予算が付けば建設が比較的早いのではないでしょうか。

金沢外環状道路海側幹線の本線建設計画が大きく動き出すこととなります。2021年には海側幹線沿線でイオンモール白山も開業予定ですし、スピード感をもって建設してほしいところです。

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