金沢城橋爪門復元整備工事は金沢城三御門の一つである橋爪門枡形と橋爪門二の門を完全に復元する工事です。2014年度末の完成を目指しています。
2014年1月に訪れてから8か月ぶりの訪問となりました。
覆っていた足場や見学コースは撤去され、橋爪門の枡形と二の門の復元が最終段階に入ってました。
橋爪門枡形の様子です。
奥が五十間長屋、手前が橋爪門二の門です。
どちらの屋根にも鉛瓦が用いられています。
鉛瓦とは瓦の形をした木に鉛板を張り付けた瓦のことで、時間がたつと鉛は錆びて白くなります。だから復元から13年経過した五十間長屋の屋根は白いのです。この鉛瓦は金沢城における最大の特徴の一つで、ある一説においてはいざとなった時に鉛を鉄砲玉にするためだという人もいます。
だから黒い鉛瓦は今しか見ることのできないものです。
鉄骨の解体中だったようです。
二の丸御殿があった側から撮影した橋爪門二の門の様子です。
かつては隣の五十間長屋と外観はつながってましたが、内部ではつながっていませんでした。しかし、今回の復元工事では、五十間長屋と橋爪門二の門が行き来できるようになっています。
金沢城三御門に数えられる、橋爪門。復元されれば、明治期以来の石川門・河北門(2010年復元)・橋爪門の三御門揃い踏みとなります。
個人的には中長期的な目標である、辰巳櫓復元、二の丸御殿復元を目指してほしいなと思います。
金沢城の”メイン”となる建物が欲しいところです。
過去記事
・金沢城橋爪門復元整備工事 2014.1下旬
・金沢城橋爪門復元工事 2013.7
・金沢城橋爪門復元整備工事 2013.1