
金沢市竪町のタテマチストリート沿いにある、フローリッシュビル(旧テミスビル・長崎屋金沢店跡地)が再開発されます。
フローリッシュビルと隣接するエムビーエスビルの土地と建物はザイマックスが取得し、跡地はホテルを軸に検討中とのことです。
フローリッシュビルの概要と歩み
フローリッシュビルは、1969年に長崎屋金沢店として開業しました。
開店当時はパティオがある場所がユニーで、竪町が若者の街「タテマチ」としての地位を確立していくきっかけにもなりました。
当時の長崎屋金沢店は向かい合わせで2棟あり、それぞれ「生活館」「Off館」に分かれていました。

フローリッシュビルの裏側を除くと、建物壁面に「くらしのスパイス Off by Nagasakiya」の文字が確認でき、この建物が長崎屋金沢店Off館だったことを今に残す唯一の遺構となります。

1993年に長崎屋金沢店が「ラパーク金沢」として西泉へ移転すると、商業施設「アメリカンマインドテミス」として再出発しました。
こちらにはゲームセンターやアニメイトから島村楽器、MATSUYAなどが入居し、最盛期にはディズニーストアが入り、大いににぎわっていました。

その遺構は現在も見ることができ、「6F アニメイト」「4F コミックバスター」「3F コスモパーク」などが入居していたのが分かります。

次第に老朽化や郊外化に伴い、撤退し、最後は「酒販店きたなか」と「スピンズ」が残るのみとなっていました。

この辺りも懐かしさを感じますね。
跡地はザイマックスが開発へ
跡地は解体され、ザイマックスが再開発します。
ザイマックスは株式会社リクルートの不動産部から始まった会社で、オフィス、ホテル、商業施設などの不動産の所有や開発を主としています。
ホテル事業に関しては自社ブランド「からくさホテル」を大都市圏を中心に運営しています。
テミス跡地もホテルを軸に開発するとのことですが、自社ブランドとなるのか、建物を建設して運営を委託するのかは不明です。
現在の様子

現在のフローリッシュビルです。
1階にはコーンが設置され入れないようになっていました。

1階にあったスピンズは金沢パティオ1階に移転しました。

また、酒販店のきたなかも近くへ移転しました。

隣接するエムビーエスビルも完全に空きビルとなり、不動産管理物件になっていました。

金沢パティオも3階から5階がホテル(簡易宿所)に生まれ変わるとのことで、竪町も刻々と変化していることが分かります。

また新たな情報が入り次第お伝えします。