知る人ぞ知る?尾山神社前商店街を散策してみた!

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金沢には中心部と郊外を合わせて44もの商店街があります。

いずれ、全商店街を制覇できたら、なんて考えていますが、今回は記念すべき第1弾?となる尾山神社前商店街を散策してみます。

 

 

 

尾山神社前商店街とは?

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尾山神社前商店街、と聞いてピンと来る方が多いのか少ないのか分かりませんが、尾山神社神門の横に広がっている商店街です。

観光客が年々増えている印象がある、尾山神社。よくここで立ち止まって写真を撮っている方もいますね。

 

その横に入ると・・・

 

 

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商店がびっしりと並んでいます。

こちらが尾山神社前商店街となります。

金沢の百万石通り沿いの商店街と比べると静かで落ち着いた印象がありますが、現在も多くのお店が営業し、個性的な雰囲気があります。

 

 

一体、どのような歴史がある商店街なのか見ていきます。

 

 

 

尾山神社前商店街の歴史

尾山神社前商店街の歴史は戦後まもない頃から始まります。

実は、尾山神社前商店街は太平洋戦争の敗戦によって外地から引き揚げてきた人々のためにつくられた商店街です。

太平洋戦争の敗戦によって外地から引き揚げてきた人々が自前の店舗を設けて商売できるように、尾山神社の外苑の土地の貸与を受け、木造建築物2階建てのものを4棟建築され、約100戸が仮居したものです。

敗戦から4年後の昭和24(1949)年12月に完成しました。

(金沢商店街のあゆみ より一部引用)

 

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(出典:国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス

1946年の尾山神社上空の航空写真です。太い道が現在の百万石通り、中央の森が尾山神社です。

これを見ると、現在の尾山神社商店街がある場所には尾山神社の外苑があり、木々が生い茂っていることが分かります。

 

 

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(出典:国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス

続いて、1953年の尾山神社上空の航空写真です。

上の写真と撮影された方向が異なりますが、中央の森が尾山神社で、その上に右斜め上から左斜め下に通っているのが百万石通りです。

これを見ると、尾山神社と百万石通りの間に長屋が建築されているのが分かるでしょうか?

これが尾山神社商店街の原型となります。

目視では4棟の他、尾山神社側に2棟建築されていますね。

 

 

 

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そして、現在の尾山神社前商店街の様子です。

時代の変化とともに解体されたものもありますが、現在も1949年当時の長屋が残っていたりします。

 

 

 

尾山神社前商店街の構成

金沢商店街のあゆみ には、

神社側に飲食街、上松原町側に商店街をつくった

と書かれています。

 

その記述に基づくと以下のような構成で計画されたものだと思われます。

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黄緑色が飲食街、水色が商店街、オレンジ色が街路となっています。

元々、尾山神社前の道路の片側(現在の尾山食堂から大友楼辺り)には松原商店街がありました。

その向かい側も商店街になったことで、松原商店街と一体化したのだと思われます。

そして、神社側に通りを新設して、飲食街としたのだと思われます。

 

 

 

尾山神社前商店街を散策

まずは、尾山神社神門より北側(ゆうちょ事務センター(旧貯金局)や文教会館がある方)を散策していきたいと思います。

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右側が尾山神社神門です。

こちらは商店街として設けられた部分ですね。

 

 

 

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この辺りは1949年当時の長屋の一部が残っています。

建築された長屋の角は面取りされた形になっています。

 

 

 

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そして、飲食街として設けられた部分です。

 

 

 

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雰囲気としてはこちらの方が見ごたえがありますね。

 

 

 

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現在は廃業となっているお店や住宅に転用されたものもあります。

当時は隣接する金沢貯金局やボーリング場があったことや、周辺がビジネス街であることから、昼は食堂や喫茶店が満員になり人の往来も激しかったそうです。

また、夜になると歓楽街となり、活気があふれていたみたいです。

 

現在は歓楽街的な雰囲気はなくなりましたが、食堂や喫茶店、居酒屋、スナックなどが現在でも営業を続けており、尾山神社横の落ち着いた雰囲気から、飲食店が開業した例も見られます。

金沢の中でも庶民的な街の雰囲気が残ります。

 

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花を咲く前から折るなというメッセージも・・・

 

 

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当時の長屋が残っている一角では、同じ形をした建物が並びます。

 

 

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北方向を遠景で。

 

 

 

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上に見える建物はゆうちょ金沢貯金事務センターで、その下にへばりつくように飲食店が並んでいます。

 

 

 

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旧来からの石垣が垣間見える場所も。

至る所に歴史が見えてくるのも金沢らしさ。

 

 

 

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錆び着いた古い街灯も。

現在じゃ全く見ないものですね。近寄ってみると・・・

 

 

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んん?東京芝浦電気株式会社・・・?

なんと、東芝製の街灯でした!

 

 

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東芝の旧ロゴがあったり歴史を感じさせます。

 

 

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尾山神社に近いエリアには近年、パン屋や雑貨店が出店し、商店街のスケール感と非常にマッチし、かわいい町並みを形成しています。

 

 

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スナップ写真ぽく。

 

 

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続いては、尾山神社神門より南側を見ていきたいと思います。

まずは飲食街。こちらはスナックや床屋などがあります。

 

 

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この一角(写真左側)に尾山神社前商店街の事務所などがあります。

 

 

 

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南側の建物の多くは解体されて、跡地は尾山神社の外苑に戻りつつありました。

当時は両サイドに長屋が並んでいたはずなのですが。。。

 

 

 

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こんな感じで緑地化が進んでいます。

飲食街の部分のほとんどが既に解体済みです。

 

 

 

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飲食街には知る人ぞ知る、尾山神社へ通じる階段が。

上っても草むらが広がっていて、参道はありませんでした。

 

 

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続いては、商店街の部分を見ていきます。

商店街は1949年当時の長屋の残存率が高く、今も現役のお店も多いです。

 

 

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長屋の最南端の店舗は搬出が進んでいましたが、跡地はどうなるのでしょう?

 

 

 

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いい雰囲気ですね!

色鮮やかなテントを張った店舗が並んでいます。

昭和の雰囲気を色濃く残していますね。

 

 

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こちらには飲食店やスッポンのお店が軒を連ねています。

 

金沢商店街のあゆみ では、商店街には紳士洋服用品店が9軒、靴屋が2軒、その他衣料品店が数多い。

全町100軒余りのうち、6割が飲食店で占められていると書かれてあります。

 

一時期は、店舗を鉄筋数階建てに改築する計画があったそうですが、予算の都合等で断念されたようです。

老朽化が進む中、現在でも当時の雰囲気をよく残した商店街であり、歴史を知ればまた改めて散策したくなる商店街でした。