【特集】 金沢港が開港以来の大改造に着手へ!後編

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金沢港が開港以来の大改造に着手されます!

どういった港に進化していくのか見ていきたいと思います。

 

前編・中編にわたって、クルーズ船の対応について見てきました。

見ていない方はこちらから↓

【特集】 金沢港が開港以来の大改造に着手へ!前編

【特集】 金沢港が開港以来の大改造に着手へ!中編

 

今回は貨物・コンテナについて見ていきたいと思います。

 

金沢港のコンテナ取扱量が増加中!

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金沢港のコンテナ取扱量が増加している傾向があります。

リーマンショックで一旦、落ち込みましたが、その後は右肩上がりで推移し、2015年には過去最高となっています。

金沢港のコンテナ取扱量 (千トン)
2009年

408

2010年 665
2011年 767
2012年 715
2013年 773
2014年 855
2015年 847

 

 

 

トランスファークレーンが整備済

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(写真の青い”Π”型の形をしたクレーンがトランスファークレーン)

金沢港のコンテナの取扱量はリーマンショックを除き、右肩上がりで推移し続けていたため、能力の上限に近づいていました。

そこで、2013年に御供田埠頭に埠頭でコンテナを移動させたり、積み上げたりする専用設備である、トランスファークレーン2基を整備し、荷捌き能力が強化されています。

これまでは2段までしか積めなかったコンテナが、トランスファークレーンのおかげで4段まで積むことが可能となりました。

 

金沢港の大改造ではさらにどのように進化するのか見ていきます!

 

 

 

ガントリークレーンの2基目が増設へ!

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現在、金沢港には2005年に整備されたガントリークレーンが1基あり、2基目が整備されます!

ガントリークレーンは”港のキリン”と称されるように、キリンのような形をした大きなクレーンです。

 

先ほども述べたように、金沢港のコンテナ取扱量が右肩上がりに推移していることから、御供田埠頭の拡張の一環として整備されます。

整備効果としては、

1.2隻同時接岸が可能

現在、ガントリークレーンが1基なので、貨物船からのコンテナ積み下ろしは1度に1隻のみとなっています。

しかし、ガントリークレーンが2基となることで、貨物船からのコンテナ積み下ろしが2隻同時に行うことが可能になります。

よって、荷役時間が大幅に短縮されることになります。

 

2.リスク分散

現在のガントリークレーンが1基体制だと、仮に、ガントリークレーンが故障すると、コンテナの積み下ろしができなくなり、物流に多大な影響が生じます。

そこで、2基あれば、1基が仮に故障しても、もう1基で対応可能になります。

 

 

(石川県より引用)

場所は、現在のガントリークレーンより戸水埠頭側となります。

2018年3月までに導入される予定です。

既に、基盤は完成しているので、あとはガントリークレーンが設置されるのみです。

 

 

 

コンテナ上屋の集約へ!

また、コンテナ上屋が老朽化し、金沢港の景観の邪魔をしています。

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(金沢港交差点のコンテナ上屋)

そこで、無量寺埠頭と戸水埠頭のコンテナ上屋を取り壊し、東部工業用地へ集約されます!

 

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これにより、金沢港の景観の向上と、コンテナ上屋の集約が実現します。

 

 

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(東部工業用地の現在の様子)

東部工業用地はなかなか買い手が見つからず、今まで野球場として暫定利用されるなどされてきた経緯があります。

そして、ここにきて金沢港の拡張用地に使われることになりました。

 

これにより、無量寺埠頭がクルーズ拠点の埠頭、戸水埠頭がクルーズ船とRORO船の拠点の埠頭、御供田埠頭が貨物コンテナの拠点の埠頭と役割がこれまで以上に明確化されます。

2019年度完成予定です。

 

 

 

まとめ

金沢港大改造を見てきましたが、おさらいしていきます。

【クルーズ船関連】

・無量寺埠頭の浚渫・2バース化
・金沢みなと会館の改築
・無量寺埠頭の駐車場の拡張
・50m道路からのアクセス道路の整備
・船溜まりの埋め立て

【貨物・コンテナ関連】

・ガントリークレーンの2基目を増設
・コンテナ上屋の集約

 

これらを2019年度までにすべて完成させます。

まさに開港以来の金沢港大改造です!

 

 

今後の課題

さらなる賑わい拠点に向けた課題もあります。

交通機関によるアクセス

現在、金沢港の前にバス停が無く、公共交通では金沢港に直接アクセスできない状態になっています。

金沢市が検討を進める新しい交通システム計画では、起点が金沢港を想定していることから、金沢港クルーズターミナルの竣工後は、50m道路を走行するバスの金沢港延伸を検討する必要があります。

竣工後は、金沢駅と金沢港が交通機関1本で行けるようになるといいですね。

クルーズ船利用客にとってもマストだと思います。

 

移転用地の活用

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金沢みなと会館に金沢港湾事務所、金沢港運が移転されることから、その跡地がどのようになるのかが気になります。

さらに、無量寺埠頭の工事で暫定整備された駐車場(地図右側)の無量寺埠頭完成後の活用策についても気になります。

この辺りは工業用地として指定されているため、現状では商業利用ができません。

そのため、商業用地にして、賑わい拠点の一つにするのも一つの方策かと思われます。

隣接する公園とともに一体的な活用をするのもよさそうですね。

 

 

3回にわたって書いてきた金沢港大改造。

2年半後に金沢港が大きく変貌していそうです。

非常に楽しみです。