【大特集】金沢の公示地価 2017年

金沢の地価

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ついに、2017年3月18日、2017年1月1日現在の公示地価が発表されました!石川県の地価は上昇地点が68箇所(前年56箇所)、横ばい地点が37箇所(前年30箇所)となり、上昇地点がさらに増えました!

 

 

 

石川県と全国の地価

石川県内の平均地価は0.1%上昇し、前年度より0.2ポイント回復しました。石川県内の平均地価がプラスに転じたのは1992年以来25年ぶりです!また、石川県内の商業地平均地価は前年比1.2%上昇し、2年連続上昇しました。

全国平均では、0.4%の上昇となりました。原因としては、前年同様、訪日外国人観光客の需要が高まったことや円安基調が追い風となり、三大都市圏や地方中枢都市や観光地でも地価の上昇基調が高まったことです。特に今年は大阪の地価上昇が目立ちました。道頓堀では地価が40%上昇し、まさにバブルの様相です。

しかしそれらを除く地域下落が続いておりしており、地価の2極化が懸念されています。

 

また、北陸新幹線開業効果が継続し、全用途平均で金沢市が1.8%と前年並みの上昇、野々市市が1.0%と前年並みの上昇、今年は津幡町が0.1%上昇(住宅地平均が1.4%上昇)となりました。

津幡町の地価上昇は21年ぶりです。

七尾市の和倉温泉、加賀市の山中温泉、片山津温泉、山代温泉、では昨年に続き、地価が上昇しました!

ただ、珠洲市や穴水町では現在でも全用途平均で地価が5%下落しています。石川県内でも、金沢・温泉地とその他で地価の2極化が進んでいます。

 

 

 

早速、金沢市中心部の各エリアの地価を見ていきます!

(私は不動産屋ではありません。個人の趣味なのでご了承の上、ご覧下さい)

地価は1㎡あたりの土地価格です。

町名 価格 (上昇率) の順に書きます。

 

 

【金沢駅 兼六園口(東口)】

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本町2-16-16 (商) 880,000円 [+14.3%]

本町1-3-32 (商) 260,000円 [+10.6%]

安江町15-57 (商) 155,000円 [+6.9%]

 

 

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◆概要

金沢駅兼六園口(東口)の地価は、1㎡あたり880,000円となり、前年と比べて110,000円も上昇しました。駅東口側は、従来より開発されている土地であるのと、大型の土地が無いことなどがあり、売り手市場が広がっています。新幹線開業効果が2年経過しても続いていることから、店舗需要も高いまま維持しており、小さな物件でもすぐに埋まる状況です。

こういったことから、地価の上昇率も昨年の13.2%から拡大し14.3%となりました。その他の金沢駅東口周辺の地価の上昇率は前年比で落ち着いてきているものの、6~10%の高い伸び率を示しています。

金沢5-4(本町)の地価は過去14年の中でも最も高い地価になっております。

 

 

北信越で最も高い地価に。新潟駅前と1㎡あたり35万円の差

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この本町2-16-16の地価は、石川県内最高地点であると同時に、北信越地区でも最も高い地価となっています。新潟県最高地点との地価(535,000円)の価格差は前年の225,000円から345,000円へと拡大し、金沢駅前の地価が大きく引き離しています。

金沢駅東口の地価の上昇ぶりがよくわかりますね。

オフィスビルも非常に高い需要があり、金沢駅周辺の空室率は8%以下で空室が出てもすぐに問い合わせがくる状況みたいです。

 

◆今後

  • 金沢都ホテルの再開発
  • 商業施設の集積効果
  • 大型コンベンション開催等の交流人口の拡大 
  • 北陸新幹線の開業効果の持続
  • オフィスの空室率低下
  • フージャースコーポレーションのマンション計画
  • ホテルウィングインターナショナルのホテル開業予定(北陸初進出)

金沢駅兼六園口は開発そのものは少ないですが、町家やテナントビルに多くの店舗が集積しました。そして、金沢ブームにより観光客もひっきりなしに通るエリアになり、魅力が非常に高まっています。飲食店もさらに増えていきそうですが、出店スペースが少ないです。

加えて、大型コンベンションや学会の開催等で、さらに交流人口が拡大し、通行量が増え、新規テナントの問い合わせが増える可能性があるとも考えています。(参考記事:大混雑でてんやわんやの金沢駅 2017.3

また、注目されているのが「金沢都ホテル再開発」です!昨年5月に計画が明らかになりました。金沢駅東口の(最後の?)一等地の再開発で、北陸新幹線開業後では過去最大の投資額とも取り沙汰されています。

完成イメージや概要等が発表されると、さらに期待が高まり、地価の上昇率も高くなりそうです。(今年夏に発表との噂もありますが、信ぴょう性があるかは個人の判断に任せます)

 

 

 

 

【金沢駅 金沢港口(西口)】

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広岡1-1-18 (商) 540,000円 [+20.0%]

中橋町5-20 (商) 170,000円 [+13.3%]

駅西本町6-3-14 (商) 96,500円 [+2.1%]

西念1-15-22 (住) 112,000円 [+4.7%]

広岡1-14-19 (住) 142,000円 [+6.0%]

駅西新町1-23-22 (住) 76,000円 [+0.7%]

 

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◆概要

金沢駅金沢港口(西口)の地価は、前年に引き続き、プチバブルの様相です。しかし、昨年の広岡1丁目の地価の上昇率31.2%と比較すると開業効果も少し落ち着いたみたいです。しかし、今年も20.0%の上昇率で、地方都市の全用途で7位の上昇率を記録しています。

地価は過去14年で最高となっています。

 

 

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昨年、富山県内最高地点の富山駅前の桜町1丁目の地価458,000円と比べるとその差は8,000円となり、来年は富山県内最高地点よりも金沢駅西口が高くなる可能性があるとお伝えしましたが、ついに金沢駅西口の方が高くなりました。

 

 

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それでも、金沢駅西口は1㎡あたり54万円と、駅東口の1㎡あたり88万円と比べて、駅からの距離がほぼ同じでも、土地にまだまだ割安感があります。

そして、今回も広岡や中橋町の6~13%の高い伸びを頂点に金沢駅西エリアの地価は軒並み上昇傾向にあります。

 

◆今後

  • NHK金沢放送局の新社屋 
  • ハイアットセントリックを筆頭とした駅西ツインタワーの建設
  • 複合医療施設「スコール金沢」開業 
  • JR社宅跡地再開発
  • ホテルリブマックス金沢駅前の建設
  • ホテルビスタ金沢(仮称)の建設

金沢駅西口は、全国的にも屈指の土地取引の活発なエリアとなっています。

土地取引も活発で、新幹線開業前の開発ラッシュに続き、今後はNHKの移転や、JR社宅跡地開発、ハイアットセントリック金沢の進出が決定など開発が目白押しで、このエリアもまだまだ地価が上昇するのではないでしょうか。

 

 

 

【武蔵ヶ辻・大手町】

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彦三町1-14-27 (住) 149,000円 [+4.2%]

武蔵町 1-18 (商) 615,000円 [-%]

大手町 15-22(商) 190,000円 [+16.6%]

 

 

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◆概要

武蔵ヶ辻の地点が選定替えにより、昨年の物件の3件南側になりました。地価は1㎡あたり615,000円となりました。昨年の武蔵町1‐15と比較すると11.8%上昇し、依然として堅調に推移していることが分かります。

北陸新幹線開業効果が続き、特に近江町市場を中心として、連日人があふれる状態が続いています。観光客も近江町市場で海鮮丼を食べることがステータスのように訪れる割合も増えています。武蔵ヶ辻・大手町周辺では観光地が近く利便性がいいことから、ホテルやマンションの建設ラッシュが起こっています。

武蔵ヶ辻はダイエーがあった時代の2004年の水準まで回復しました。

大手町でも2005年の水準まで回復しました。

彦三町の住宅地では、今年も住宅地の県内最高地点を維持しました。

 

◆今後

  • 北陸新幹線開業効果の維持
  • 武蔵南再開発事業
  • 近江町市場複合ビル
  • タカラレーベン金沢大手町の建設
  • 三菱地所レジデンスのマンション建設
  • 御宿野乃金沢の建設
  • ユニゾホテルのホテル建設
  • 日本エスコンのホテル建設
  • カプセルホテルの開業

武蔵が辻も金沢観光する際の中心となるエリアで近江町市場やめいてつエムザなど、大規模集客施設があります。

また、マンションと商業施設の武蔵南再開発事業や近江町市場の駐車場一帯を再開発する複合ビルの計画も検討中で、賑わいというか混雑が続いています。

 

 

 

【香林坊】

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香林坊2‐4‐3 (商) 710,000円 [+9.2%]

 

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◆概要

香林坊の地価は1㎡あたり710,000円となり、前年の上昇率8.3%よりさらに上昇幅が拡大しました。 香林坊は大和百貨店やブランド店が立ち並ぶエリアで、香林坊東急スクエアが開業し、東急ハンズなど北陸初出店のお店が相次いで進出しました。

地価もここ5年は右肩上がりで堅調に推移しています。

 

◆今後

  • 香林坊東急スクエアの開業効果 
  • 香林坊アトリオに新店開業

香林坊東急スクエアが開業し、北陸初出店となった東急ハンズは毎日賑わっています。また、香林坊アトリオにはパリの2つ星レストランと辻口博啓氏のパン屋ができる予定で、さらに話題を呼ぶことでしょう。

 

 

 

【片町】

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片町2-1-7 (商) 580,000円 [+9.4%]

片町2-24-11 (商) 338,000円 [+9.7%]

 

 

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◆概要

片町2-1-7の地価は上昇を維持しております!2014年には下落していましたが2015年から上昇に転じ、上昇幅が5%から10%超の範囲で推移しています。

大幅に上昇に転じたのは、片町きららの開業効果でしょう。核テナントにはH&MとLOFTが進出し片町にも人が流れるようになりました。また、観光客が片町に訪れることが増え、新規出店も相次いでいるのも好影響だと思います。

地価がようやく2009年の水準まで戻ってきましたが、まだまだかつての価格には遠いです。

 

◆今後

  • さらなる再開発の推進

片町きららに続く再開発の推進が急務です。実際に検討会が開催され、再開発に向けて動いているようです。

 

 

 

【竪町】

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竪町30外 (商) 265,000円 [+8.2%]

 

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◆概要

ついに、長年下落基調だった、竪町の地価もここ数年で持ち直してきています。片町きらら開業で竪町商店街の歩行者も増えたような印象があります。また、竪町でも出店が相次いでおり、ゲストハウスなども付近に開業しています。

 

◆今後

  • ホテルの開業
  • ファーストモータースの賃貸マンション建設

東京ストアー跡地はファーストモータースが賃貸マンションと店舗を建設することが明らかになりました。(参考記事:竪町・東京ストアー跡に9階建てマンション・店舗を建設へ!

 

 

金沢の主要観光地の地価

【観光地の地価】

住宅地の公示地価ですが、主に観光地としての需要が高まっているエリアも前年に引き続き上昇しました。

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長土塀1-10-16 (住) 133,000円 [+3.9%]

東山 2-3-11 (住) 101,000円 [+5.8%]

◆概要

長土塀の地点は、長町武家屋敷から少し北へ行ったほうにある地点ですが、利便性も良く、観光需要もあることから上昇しました。同じく東山の地点も、ひがし茶屋街から少し北へ行ったほうにある地点ですが、観光需要とひがし茶屋街に近いことで取引価格が上昇しているのだと思われます。

◆今後

北陸新幹線開業後観光客が急増しているので今後も上昇するものと思われます。

 

 

*PICK UP!

北陸新幹線開業効果が石川県内各地に波及!!

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北陸新幹線開業効果で、地価の上昇は金沢にとどまらず、石川県の観光地でも見られました!

山代温泉 (商) 58,500円 [+2.6 %]

山中温泉 (商) 57,500円 [+1.7%]

片山津温泉 (商) 24,500円 [+0.4%]

粟津温泉 (商) 34,500円 [+0.0%]

和倉温泉 (商) 51,000円 [+1.0%]

輪島朝市通り (商) 72,000円 [+0.0%]

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昨年、選定地点となって以来初めて横ばい・上昇した石川県内各地の観光地の地価。なんと、今年も上昇幅は縮小したものの地価が横ばい・上昇を維持しました!特に山代温泉は旅館2軒の開業効果もあり地価上昇率が1.8%から2.6%と拡大しました。

北陸新幹線の駅があるのは現在金沢駅のみで、金沢ばかり好影響を受けているかと思いきや、県内全体へ波及していることがうかがえる結果となりました!

 

 

イオンモール新小松開業を見据え、周辺では地価が上昇!

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小松市 南浅井町(住) 31,000円 [+3.3%]

3月24日に開業した、イオンモール新小松の開業を見据えた影響か、付近の住宅地では地価が3.3%上昇しました。

小松市で3%台の上昇は珍しいです。

 

 

中心部が高騰し金沢市南部の地価が上昇傾向に

金沢市中心部の地価が高騰している影響から、より安い郊外の宅地を購入する層が増え、一部では玉突き現象も発生しているようです。

その影響から、金沢市泉が丘が2.1%、光が丘が1.5%、泉野町が横ばいなど、下落から横ばい・上昇に転じています。

 

 

富山市では総曲輪が下落、駅前が上昇

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富山市の繁華性の高い主要2地点(駅前・中心部)の地価は、差が最大でも2万円前後で推移していました。今年は、中心部の総曲輪が5年間横ばいで推移してきましたが下落に転じ、駅前の桜町が上昇が続き、差は8万円に拡大しました。

ここ14年で8万円の差が出るのは初めてで、駅前の繁華性が評価され、観光客も少ない中心市街地が停滞している傾向なのだと思われます。

総曲輪では昨年、映画館や商業施設、マンション、駐車場が一体となった再開発ビル「ユウタウン総曲輪」が開業しました。しかし、商業区画は開業以来全て埋まったことがないどころか、3店舗が撤退しており、なかなか順調な船出ができていないようで、そういった面も加味されているのだと思われます。

 

 

金沢市中心部の主要地価比較

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金沢市中心部の主要地価(過去14年分)を比較してみました。

10年前までは武蔵ヶ辻とほぼ同価格だった金沢駅前は10年で大きく伸びました。中でも、金沢駅西口(広岡2丁目)はここ数年で急上昇しており、来年にも片町や武蔵ヶ辻を追い抜かす勢いです。

 

 

 

新潟駅前との地価比較

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人口80万人の政令指定都市である新潟市の駅前と地価を比較してみます。

水色が新潟市で14年前はこの中ではトップ(北信越地区でもトップ)でしたが、2013年に金沢駅前に抜かされ、現在は武蔵ヶ辻・香林坊・片町・金沢駅西口にも追い抜かされました。

新幹線開業を機に上昇が続いている金沢と差が鮮明になっているのではないでしょうか。新潟市内では高架化事業が計画より6年遅れになり、当初の計画よりも規模が縮小した点などが挙げられます。

 

 

 

*今回の公示地価について

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今回は、北陸新幹線開業効果が吉と出るか凶と出るか気になっていましたが、結果は金沢市中心部では上昇率が10%超え、駅西地区では上昇率が30%超え、石川県内でも24年ぶりに商業地がプラスに転じるなど、新幹線のすさまじい効果に圧倒されました。

そして、金沢駅東口が1㎡あたり880,000円となり、本州日本海側では上昇率・価格ともに一人勝ちだと思います。そして、駅前のみならず中心部、でも周辺都市とは一線を画したような土地価格となり、高騰ぶりが目立ちます。その影響から、次は郊外も地価上昇が目立ってくるのではないでしょうか。

今後も新幹線開業効果がどこまで続くのかはわかりませんが、できれば敦賀延伸、大阪延伸まで、この好調ぶりを維持したいものです。

また、7月の路線価、9月の都道府県地価調査、来年3月の公示地価の発表が楽しみです。

ここまで読んでくれた方ありがとうございました。