石川県に移転する国立近代美術館工芸館はモダン建築に!

プロジェクトNEWS, 建設中・開発中, 本多の森

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文化庁、(独)国立美術館、石川県、金沢市において、「政府関係機関移転基本方針」(平成28年3月22日まち・ひと・しごと創生本部決定)に基づき、石川県に移転する、東京国立近代美術館工芸館の建物の概要が明らかになりました!

金沢市出羽町にある、「旧第九師団司令部庁舎」と「旧金沢偕行社」を移転し完全復原される方向になりました!

 

 

 

東京国立近代美術館工芸館の移転場所は?

東京国立近代美術館工芸館(以下、国立工芸館)の移転先は、石川県金沢市の本多の森公園内に整備されます。

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兼六園や金沢城公園、金沢21世紀美術館、北陸随一の繁華街である香林坊からも近いです。

計画では国立工芸館は「旧第九師団司令部庁舎」と「旧金沢偕行社」を移転し、完全復原したうえで活用されます。

跡地は駐車場となる予定だそうです。

 

 

 

完成イメージ

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(石川県-知事記者会見(年頭知事会見) – 平成29年1月4日 – 1.国立工芸館について より引用)

石川県の年頭知事記者会見で明らかになった完成イメージ図です。

旧陸軍関係のモダン建築が復元され、モダンな近代建築が出現します!

隣接地には、明治期から大正期に建てられた旧陸軍の赤レンガ兵器庫3棟を活用した、いしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館)や、大正時代の建築である第九師団長官舎を活用した石川県立美術館広坂分館、昭和の建築である石川県立美術館石川県立能楽堂、などがあり、非常に貴重な建築が密集する空間となります!

石川県が推す「アーキテクチャツーリズム」の核となるようなエリアになりそうです。

 

 

 

現在の様子

旧陸軍第九師団司令部庁舎

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明治31年に金沢城内に建てられました。

金沢大学の角間移転と同時に取り壊す話が持ち上がり、もったいないということで、石川県が購入し、移築されました。

昭和42年に現在地へ移転する際に敷地が狭いことを理由に、両翼が半分に切り詰められました。

国の登録有形文化財になっています。

国立工芸館の建築物では切り詰められた両翼部分が忠実に復原されます。

 

 

 

旧陸軍金沢偕行社

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旧日本陸軍の将校クラブで、明治42年に現在地付近に建てられました。

昭和42年に現在地で曳家された際に講堂部分が撤去されました。

国の登録有形文化財になっています。

国立工芸館の建築物では切り詰められた講堂部分が忠実に復原されます。

 

 

 

 

 

 

 

二つのモダン建築を繋ぎ、中は美術館仕様に

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(石川県-知事記者会見(年頭知事会見) – 平成29年1月4日 – 1.国立工芸館について より引用)

国立工芸館では、バリアフリー化、美術品を取り扱うことを考えています。

バリアフリー化に対応するため、「旧第九師団司令部庁舎」と「旧金沢偕行社」の現在ある入り口は階段があるため使用されず、二つのモダン建築を繋ぐ、渡り廊下にガラス張りの正面エントランスが設けられます。

また、裏側にも搬入搬出に使われる管理用通路が設けられます。

美術品を取り扱うため、適切な温度・湿度管理などができるような美術館仕様で整備されます。

 

現存部分と復原部分、増築部分を合わせると約2500㎡となり、現在東京にある国立工芸館と同程度の大きさとなります。

 

 

 

現在の様子

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現在の国立工芸館建設予定地です。

かつてあった建物は解体されています。

 

 

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隣接地には赤レンガ倉庫を活用した石川県立歴史博物館があることが分かります。

 

 

 

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石川県立歴史博物館側から見た様子です。

砂利が敷き詰められています。

 

新年度は実施設計が進められる予定とのことです。2020年の開館を目指しています。

新たな国立工芸館は復原して欲しかった2棟が実際に復原され接続されるということで、私好みの建築なので非常に楽しみです。

 

 

過去記事

東京国立近代美術館工芸館の石川県移転が決定!2020年の開館を目指す!