北陸新幹線開業1年の石川県の経済効果・観光客が当初予想を大幅超!

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日本政策投資銀行によると、北陸新幹線が開業後1年間の経済効果が当初予想を大幅に上回る結果だったことが明らかになりました!

 

 

日本政策投資銀行の担当者は

「石川県の観光地としての潜在力が予想以上だった」(産経新聞

「ここまで新幹線効果があった地域は他にない」(時事通信

と述べており、予想をはるかに上回る結果に驚いているようです。

(詳細のリンク(pdf)は記事最下部に書いてあります)

 

 

 

経済効果

北陸新幹線開業前(平成25年)に立てた予想は125億円でしたが、

実際には678億円で、予想の5倍以上だったこと

が明らかになりました。

内訳は、直接効果が454億円、間接一次効果が144億円、間接二次効果が81億円となり、当初予想(平成25年)の直接効果の81億円の5倍以上だったようです。

 

(日本政策投資銀行のデータを基に作成)

  直接効果 経済効果
開業前の想定 81億円 125億円
開業後の結果 454億円 678億円
増分 想定の5.6倍増 想定の5.4倍増

 

 

 

観光客数

北陸新幹線開業前(平成25年)に立てた予想は、

石川県外からの観光客数32万人増と予想されていたものが、

258万人増となり、予想の8倍以上の観光客が訪れたことが明らかになりました。

 

(日本政策投資銀行のデータを基に作成)

  観光客 ビジネス客
開業前の想定 18.2万人 13.8万人 32万人
開業後の結果 214万人+10万人(インバウンド) 34万人 258万人
増分 想定の12.3倍増 想定の1.8倍増 想定の8倍増

 

 

 

石川県も想定ができなかった?新幹線開業後の経済効果

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2015年3月14日 計画から半世紀、待ちわびた北陸新幹線金沢開業

 

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コンコースはぎゅうぎゅう詰めで身動きが取れませんでした。

多くの見物客が詰めかけ、開業を祝いました。

正直、北陸新幹線開業したけど1か月後には元通りになるのだろうと思ってました。

 

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観光客は夏になるとむしろ増加し、観光客のみならず金沢の繁華街にも人は流れ込み、賑わっている街を見て、中心部から足が遠のいていた買い物客も金沢市中心部に回帰する現象が見られました。

 

 

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金沢駅前も開業前では考えられなかった光景に

 

 

 

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そして、2016年11月の休日も観光客が絶えません。

 

特に2015年は、金沢ブームという言葉が生まれ、Twitterでは北陸新幹線を(間違えて)「金沢新幹線」と呼ぶ人もいたぐらいです。

そして、観光客の大幅増加で連休を中心に、「予約できるホテルがない」とホテルの不足に陥り、「1泊6万円のビジネスホテル」が出現するなど、深刻なホテル不足と人員不足が問題になりました。

一つの要因としては、連休や週末を中心に石川県側が北陸新幹線でコケたくない思いから、1万人超の大規模学会をいくつも誘致していた影響で金沢市を中心とした都市型ホテルは半年以上前から主催者側から抑えられていた、ということも考えられます。

北陸新幹線開業前は観光客もビジネス客も日帰りが増加し、ホテルは過剰になると予測されていたぐらいなので、予想の12倍訪れた観光客に対処しきれなかったと考えられます。

この数値は開業してみないと全く分からなかったと言えるでしょう。

 

時々、”金沢の一人勝ち””石川県が最も恩恵を受けている”など皮肉られることがありますが、石川県が、金沢市が、2015年の北陸新幹線開業を見据え、着実に政策を進めてきたことがそのまま結果として現れたのでしょう。

日本政策投資銀行の担当者の「石川県の観光地としての潜在力が予想以上だった」という発言も間違っていませんが、どの県も持っているであろう潜在力を、石川県の場合は潜在力を上手く磨き、アピールするのが上手だったのだと思います。

 

もちろん良い事だけではなく、金沢市内では観光客の大幅増加で近江町市場の鮮魚店ばかりが注目され、地元客が混雑していると足が遠のき、青果店などが閉店に追い込まれたり、住宅街に簡易宿泊所の開設を巡って住民と揉めたり、町の出店ルールを破って無断で出店するお店が出たり(和解済)、様々な出来事がありました。

これらも誰も開業後の予想がつかなかったから起こったような出来事でもあり、予想をはるかに超える経済効果や観光客数を見ても、開業後1年は”異常値”であったと考えるしかありません。

 

 

今後の課題は

日本政策投資銀行によると、新幹線効果を持続させるためには、

・(1人あたりの単価の高い傾向にある)外国人観光客の観光客数を増やすこと

・日本人観光客の単価を上げる施策を行うこと

・金沢大野エリアや加賀エリアの周遊ルートの開発

・オフシーズン(冬季)の外国人観光客へのPR

・夜の観光の強化

などを挙げています。

これらは2022年度と言われている、北陸新幹線敦賀延伸までに取り組んでほしいです。

 

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個人的には、夜の観光は見ている感じだと、主に日本人観光客が中心になっていると思います。”夜の金沢”をもっと外国人観光客にも知ってもらいたいです。

 

まだまだ全国的に見ると観光地としての北陸、石川県の立ち位置は低いと感じています。春夏秋冬・季節によって、朝昼晩・時間帯によって、晴曇雨雪・天候によって、違う顔が見られる北陸の様々な側面をさらに知ってもらいたいです。

 

(詳細はこちら:北陸新幹線金沢開業による観光活性化が石川県内に及ぼす経済波及効果~交流がもたらす経済波及効果は678億円~(日本政策投資銀行))